こんにちは、Python初心者のハナマルコです。
前回の記事では、ChatGPTと一緒にPythonを使った簡単な計算を試してみました。今回はその続き。
ただの足し算ではなく、もっとリアルな生活の中で役立つ計算にチャレンジしてみます。
今回もチャッピー先生に聞いて楽しくPython勉強するぞ!
日常生活で役に立つ計算をPythonで実行する
ここからは具体的な例をあげてPythonを使って日常生活で役立つ計算を学習しましょう。
Pythonで家計簿をつけてみた
まずは前回のおさらいから。
print(1200 + 800)
# 答え: 2000
計算はprint()の中に数字を入力すると答えが出ます。
たとえば今日の支出がこちら
- 朝食 500円
- 昼食 850円
- 夕食 1000円
- 飲み物 200円
- 雑貨 1200円

この合計をPythonで出すには?
するとこんなコードを教えてくれました。
breakfast = 500
lunch = 850
dinner = 1000
drink = 200
misc = 1200
total = breakfast + lunch + dinner + drink + misc
print(“今日の支出合計は”, total, “円です”)
実行結果
今日の支出合計は 3750 円です
こういう家計簿的な記録も、Pythonなら柔軟に扱えそうです。
時間の計算(会議の終了時間)
計算ができるなら、時間の計算もできるのでは?



14:35に始まった会議が1時間45分後に終わる。終了時間は何時?Pythonで時間も調べられるかしら?



はい、Pythonで時間の計算もできます
こういう“時間の足し算”、意外とややこしいですよね。Pythonではこう書きます。
from datetime import datetime, timedelta
start_time = datetime.strptime(“14:35”, “%H:%M”)
duration = timedelta(hours=1, minutes=45)
end_time = start_time + duration
print(“会議の終了時間は”, end_time.strftime(“%H:%M”), “です”)
実行結果
会議の終了時間は 16:20 です
Pythonの「datetime」モジュールがあれば、時間の計算もミスなくこなせます!



このコードは少し複雑かも…「datetime」モジュールって何?



datetime(デートタイム)モジュールは、
Pythonで「日付」や「時間」を扱うための道具箱です。
たとえばこんなことができます。
- 今日の日付や今の時刻を出す
- 〇日後や〇時間後を計算する
- 文字で書かれた時間(例:”14:30″)を、ちゃんと計算できる時間に変換する
- 日付同士の差(例:「何日間かかった?」)を計算する
Pythonには、よく使う便利な機能を「モジュール」として用意しています。
「datetime 」はそのひとつで、「日付・時間」に特化した機能がぎゅっと詰まったモジュールです。
イメージで言うと…
Pythonには他にも便利でたくさんの「モジュール」があります。これから少しずつ覚えていきましょう。
借金返済シミュレーション
少し難易度をあげて、こんな計算をしてみましょう。



24万円のPCを買いたいのですが、金利13%で24回払いにしたら毎月いくらの支払いになるの?金利合計と支払い総額を教えて



了解しました。Pythonで計算するコードはこちらになります
# 借入条件の設定
principal = 240000 # 借入元本(円)
annual_rate = 0.13 # 年利13%
months = 24 # 支払回数(月)
# 月利の計算(年利 ÷ 12)
monthly_rate = annual_rate / 12
# 毎月の支払い額(元利均等返済の公式)
monthly_payment = principal * monthly_rate * (1 + monthly_rate) ** months / ((1 + monthly_rate) ** months – 1)
# 支払い総額と利息合計
total_payment = monthly_payment * months
total_interest = total_payment – principal
# 結果の表示(四捨五入して表示)
print(“✅ 月々の支払い額:”, round(monthly_payment), “円”)
print(“✅ 支払い総額:”, round(total_payment), “円”)
print(“✅ 金利(利息)合計:”, round(total_interest), “円”)
実行結果がこちらです。
✅ 月々の支払い額: 11410 円
✅ 支払い総額: 273841 円
✅ 金利(利息)合計: 33841 円



ひぇーさすがにこのコードは私には書けませんね・・・



そうですね、少し複雑なコードですから初心者には難しく感じますね
簡単に解説するとこんな感じになります。
①借入条件の設定
・借りたお金(ローン)は24万円です。
・金利は年で13%。「0.13」は13%
・24回払⑤
②月の金利に直す(monthly_rate = annual_rate / 12)
・13% ÷ 12 = 約1.08%(毎月の利息率)
③毎月の支払い額を計算(ちょっと難しい式)
・元利均等返済という計算方法
・毎月同じ金額を払うために、利息と元本をうまくわけてくれる数式
④支払いの合計と利息だけを出す
・毎月の支払い × 月数(24回)=支払う合計金額
・支払った合計から元本(24万円)を引いたら、利息(=金利で余分に払った分)になります。
⑤結果を表示する



なんとなく理解できました。24万円のPCは24回払いだと27万円になるってのは驚きました…とても買えないわ。


今月の残業代はいくらになる?
24万円のPCが27万円になるなんて、残業して稼がないと。



今月の残業代がいくらになるかpythonで計算できそうね



はい、Pythonで残業代の計算ができますよ
「基本時給1500円、残業は25%増し。2時間残業したら残業代は?」
base_wage = 1500
overtime_hours = 2
overtime_rate = 1.25
overtime_pay = base_wage * overtime_rate * overtime_hours
print(“残業代は”, overtime_pay, “円です”)
実行結果
残業代は 3750.0 円です。
さらに、月の残業時間をまとめて計算するならこんなコードになります。
total_overtime_hours = 15
monthly_overtime_pay = base_wage * overtime_rate * total_overtime_hours
print(“今月の残業代は”, monthly_overtime_pay, “円です”)
実行結果
今月の残業代は 28125.0 円です。



あれ。このコードはかけ算だけなのに答えは小数点となっているけど?
小数点は割り算だけじゃなかったの?



素晴らしい質問です!それは残業は25%増しの計算が1.25となっているからです。
Pythonは、小数が混ざってるなら、結果も小数で返したほうが正確でいいでしょ!という考え方をします。



なるほど。
これならPC買えるかも
このコードなら私の英語力でも理解できそうだわ。
時給 ✕ 割増手当 ✕ 残業時間で計算しているのね。さらに月の合計時間をかけ算すると今月の残業代になるね。
わからなくても大丈夫。ChatGPTに聞けばいい!
「コードの意味がわからなくて不安…」
そんなときこそChatGPTの出番です。
「このコードはどういう意味ですか?」と聞けば、1行ずつ日本語で解説してくれます。
大切なのは、「まず動かしてみる → 意味を聞く → 少しずつ覚える」というステップ。
完璧じゃなくてOK、ChatGPTと一緒なら怖くありません。
まとめ
今回チャッピー先生に教えてもらい勉強したことはこんなシーン。
- 家計簿の合計計算
- 会議や予定の終了時間
- ローン返済のシミュレーション
- 残業代の計算
「電卓でやればいいじゃん」と思うかもしれませんが、毎日繰り返すならPythonのほうが圧倒的に楽!
しかも、自分専用の“生活サポートツール”を作っていく感覚がちょっと楽しいんです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!