こんにちは、Python初心者のハナマルコです。
チャッピー先生と二人三脚で、今日もPythonの冒険に出かけます。
前回は、プログラミング人生初のコードとして「変数」を学び、自己紹介プログラムを完成させました。
そして今日は、ついにプログラムが「考える」力を持つ瞬間…
そう、「条件分岐」=if文に初挑戦です.
- if文で条件によって処理を分ける方法
- elif(それ以外の場合)とelseの使い方
- ブール値で分岐・判断の仕方がわかる
- 比較演算子の使い方がわかる
「もし〜なら」をプログラムでやってみよう!

今日は、プログラムに「選択させる」ことを学びます。キーワードはif文です。



選択って…まるで分かれ道の看板みたいですね?



その通り!「もし〇〇ならこうする」という命令をプログラムに伝える方法がif文です。
たとえば、朝の服装をどう決める?



朝起きて今日は寒いか暑いかで服装を決めたりしませんか?



うんうん、気温が15℃以下ならニット、25℃超えてたらTシャツ着ます。



まさにその思考が条件分岐です。プログラムにもその判断をさせるのがif文です。
はじめてのif文を書いてみる
Pythonではこんなふうに書きます:
temperature = 18
if temperature < 15:
print("今日は寒い!ニットを着よう。")
elif temperature > 25:
print("暑いね!TシャツでOK。")
else:
print("ちょうどいい気温。長袖シャツがいいかな。")
実行結果:
ちょうどいい気温。長袖シャツがいいかな。
ポイント解説
if
:最初の条件elif
:それ以外の別条件(else ifの略)else
:どの条件にも当てはまらなかったとき
ブール値(True / False)も使える!
ブール値(Boolean値)とは、「真(True)」か「偽(False)」のどちらかを表す値のことです。
コンピュータやプログラミングの世界では、判断や条件分岐を行うときに非常によく使われます。
値の名前 | 意味 | Pythonでの表記 |
---|---|---|
真 | 正しい | True |
偽 | 間違っている | False |
True
:これは「はい」や「その通り」といった意味False
:これは「いいえ」や「ちがうよ」といった意味
is_raining = True
if is_raining:
print("傘を持っていこう!")
else:
print("今日は晴れ!ルンルン気分で出発〜♪")
実行結果:
傘を持っていこう!
ここで登場したのが、Pythonの「真偽値(bool型)」です:
True
=はい(雨が降る)False
=いいえ(雨は降らない、今日は晴れ)
値の比較には「==」や「>=」を使おう!
以下のような「比較演算子」を使って、いろいろな条件を作ることができます。
記号 | 意味 | 例 |
---|---|---|
== | 等しいか | x == 10 |
!= | 等しくないか | x != 5 |
> | より大きい | x > 20 |
< | より小さい | x < 30 |
>= | 以上 | x >= 18 |
<= | 以下 | x <= 65 |



あーなんとなく見たことあるかもって記号ですね。
今日のミニチャレンジ!
チャレンジ①:年齢によるチケット料金判定
age = 70
if age < 18:
print("子ども料金です。")
elif age >= 65:
print("シニア割引が適用されます。")
else:
print("通常料金です。")
実行結果:
シニア割引が適用されます。
年齢によるチケット料金判定の解説ポイント
if
で「18歳未満なら子ども料金」と判定elif
で「65歳以上ならシニア割引」を追加else
で「どちらにも当てはまらない=通常料金」に対応- 上から順番に条件をチェックして、最初に当てはまったものが実行される
- 比較演算子(
<
,>=
)を使って年齢の条件を指定 - 現実のルール(割引条件など)をそのままプログラムで再現できる良い例!
チャレンジ②:パスワードチェック
password = "python123"
if password == "python123":
print("ログイン成功!ようこそ、ハナマルコさん。")
else:
print("パスワードが間違っています。")
実行結果:
ログイン成功!ようこそ、ハナマルコさん。
これはとても基本的なパスワードチェックですが、if文の仕組みを体感するのにピッタリの例です。
パスワードチェックの解説ポイント
=
は「代入」、==
は「比較」※ よく間違えるポイントif
文で「条件に合えば実行する」処理を書けるelse
で「条件に合わなかったとき」の処理も書ける==
は文字列どうしの比較もできる(数値だけでなく)- 条件がTrueなら上の文が、Falseならelse側が実行される
- このコードは「if / else」「比較演算子」「文字列比較」の練習にぴったり



ログラムって、ただ命令を並べるだけかと思ってたけど、if文で選ぶってことができるのか〜。



はい、if文こそが、プログラムに考えさせる力を与える第一歩なんです。
Pythonで安全なパスワードを生成できます。
▶ Pythonで安全なパスワードを生成
まとめ
if文は「もし〜ならこうする」という判断を書く
Pythonのif文は、プログラムに考える力を与える大切なしくみです。
たとえば「もし雨が降っていたら傘を持っていく」のように、状況によって行動を変えたいときに使います。人間の判断を、プログラムでも表現できるようになる第一歩です!
elifで別の条件を追加できる
「もしこれじゃなければ、別の条件はどう?」というように、複数の条件を順番に試したいときはelif
を使います。
条件が増えてもコードがすっきり書けるので、とても便利な書き方です。
elseで「どれでもなかった場合」の処理を書ける
どの条件にも当てはまらなかったときの保険として使えるのがelse
です。
何かしら必ず処理をしたいときに役立ちます。「すべての条件に合わなかったらこれを実行してね」と、最後にまとめるようなイメージです。
ブール値(True, False)や比較演算子と組み合わせて自由自在!
if文は、True
やFalse
という真偽値、そして==
(等しい)や<
(小さい)などの比較演算子と組み合わせて使うことで、より柔軟な条件判断が可能になります。
たとえば、年齢や天気、文字の一致など、さまざまな“条件”を扱えるようになります。



プログラムが“選ぶ”ことで、動きに知性が宿る!
if文をマスターすると、あなたのコードは一気に“考えるプログラム”になります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
実践シリーズ(初級編)で学習を続ける:
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